年次有給休暇をとりたいと上司に話したところ、年次有給休暇中の連絡先を教えるよう言われました。
休暇中に業務の連絡が来るようでは、せっかくの休みが結局仕事になってしまいます。
年次有給休暇中の連絡先を教えろと言うのは、違法ではないのでしょうか。


年次有給休暇は労働時間ではありません。
労働者と会社の間で結ばれる労働契約は、労働時間の中でのみ有効となります。
原則として会社は、年次有給休暇をとっている最中の労働者に業務命令を出すことはできません。

したがって、年次有給休暇中の連絡先を教えるよう強要する権利や、休暇中でも会社からの連絡を受けられるようにしておくようになどと指示する権利を、会社は持たない(法律では認められていない)と言えます。

しかしながら、年次有給休暇中の連絡先を教えるよう指示・強要されたり、休暇中に実際に業務命令を受けたとしても、そのことを直接罰する法律はありません。

実際に年次有給休暇の取得中に業務命令を受けた場合は、有給休暇をとらせなかった場合には6か月以下の懲役または30万円以下の罰金とする労働基準法119条違反となる場合もあります。
また、年次有給休暇を取得した労働者に対して不利益な扱いをしてはならないとする労働基準法136条に反するとされる場合もあります。