年次有給休暇を分割取得できると聞いたのですが、分割取得とはそもそも、どのような取得方法なのでしょうか？
分割取得とは、年次有給休暇の取得単位に関する問題です。
年次有給休暇は、原則として「1日単位」で取得するものです。
例えば労働者から「半日単位で年次有給休暇を取得したい」と請求された場合に、使用者は半日単位の請求を認めなければならないという義務はありません。
しかし、半日単位で年次有給休暇を与えることは違法ではないため、労働者の請求に応じている会社も多くあります。
年次有給休暇の分割取得とは、本来１日単位の年次有給休暇を、半日単位や時間単位で取得することを可能にするということです。
（時間単位取得については、労使協定の締結が必要です。）
年次有給休暇の分割取得を行う場合は、就業規則に詳細を定めておきましょう。
年次有給休暇とボランティア休暇制度の違い
年次有給休暇のような労働者の休暇のひとつとして、ボランティア休暇制度というものがあると聞きました。
これはどのような制度なのでしょうか？
ボランティア休暇制度とは、労働基準法で労働者の権利として定められた年次有給休暇とは異なり、各会社が任意、且つ、自由に内容を決める特別休暇のひとつです。
ボランティア休暇の取得日数上限や、有給であるか無給であるか、などについても、すべて会社側が自由に規定できます。
厚生労働省からボランティア休暇の導入事例集が公開されています。
⇒ボランティア休暇制度導入事例集2017（厚生労働省）
